『 ピケティ 』

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こんにちは!大阪駅から徒歩5分の税理士法人M&Tです。
いま、パリ経済学院教授のトマ・ピケティ(43)の
『21世紀の資本(英語版700ページ)』が世界中でベストセラーになっております。

ちなみに、この本、新聞・雑誌で取り上げられるどころか、各国の政治まで動かそうとしております。
そこで、今回は、この本の概要と、各界経済学者の方々の意見をまとめてみましたので皆様の話のネタ
にしていただければ幸いです。
【簡単にまとめてみますと(私見)】
長い目で見て、資本家の資産が増えていくスピードは経済が成長するスピードよりも速いので、どんどん資本家にお金が集まっていき、さらに豊かさは資本家のものへ・・・。このように富が公平に分配されない結果として、社会や経済が不安定になっていくようです。この格差を是正するために経済的に豊かな層を対象とした富裕税の導入・強化を世界中で提案していこう!
という内容です。
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なにぶん、格差是正に関する詳しい研究はこれまで少なく珍しかったこともあり世界中で大流行しているようです。
そのような中、本年2月12日の朝日新聞でこのような記事が・・・・
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ピケティ効果で民間税調が発足 不公正な税制こそ格差の根源だ
政府・与党による経済成長重視の税制は貧富の差を拡大しかねないと、大学教授や弁護士らが税のあり方を考える研究会を設立する。与党の税制調査会に対し、名称は「民間税制調査会」。格差拡大を防ぐため1年かけて独自の「税制大綱」をつくり、年末に与党税調が出す税制大綱に合わせて公表し、税をめぐる議論を活性化させる考えだ。
 民間税調の座長は、元政府税調専門家委員の三木義一・青山学院大教授とエコノミストの水野和夫・日本大教授。田中秀明・明治大教授(財政学)や財務省OBで国際課税に詳しい志賀桜弁護士らが呼びかけ人になる。
 富裕層に富を集中させない税制の仕組みを考えようと昨年4月から準備。世界的な格差拡大に警鐘を鳴らす仏経済学者のトマ・ピケティ氏の議論が設立の追い風になったという。
↑↑
このように政治政策にまで影響を与え得るピケティ。
現在、日本では、教育資金一括贈与、結婚資金・子育て資金一括贈与、住宅取得等資金贈与といった非課税措置があり、格差拡大の政策(?)も散見されますが、これが良いのか、悪いのか・・・。今後の議論に注目が集まりそうです。
ちなみに、『21世紀の資本』には賛否両論ありますので、下に各界経済学者等の
意見をまとめてみました。ご参考にされてみてください。
◆経済学者、ポール・クルーグマン(ノーベル経済学賞を受賞)
→「ピケティは不平等の統一場理論を発見した」と絶賛。
◆アメリカの経済学者タイラー・コーエン
所得税と資産課税を上げれば起業家はやる気を失い、人々はリスクを取らなくなる。
◆サマーズ元財務長官
資本が生んだ利益が、すべて再投資されるわけでない。富裕層はお金を使うので、ピケティ氏の言うほどに富は蓄積しない。
◆アメリカ合衆国の経済学者グレゴリー・マンキュー
代々にわたって財産が蓄積されていくのはみんなにとっていいことだ。なぜなら、それによって資本ストックが増えそれが賃金上昇のかたちで労働者にしたたり落ちてくるからだ。
ということで、ピケティの考えが絶対という風潮ではないようですが、格差是正が与える経済への好影響という観点では面白い本だなと思いました。
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いずれにせよ、『 税 』が最終解決策であるということですので、今後は我々会計事務所にも大きな影響が及びそうです。

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